監査法人がブラック!?退職率や転職率が高い理由を時期別に考察してみた

こんばんは! 現役会計士のTomoです!

近年監査法人の転職率や退職率が高くなってきています。

今まさに会計士を目指されている方は、

合格したら夢のような生活が待っていると予備校から伝えられることも多く、

疑問に思うことが多いのではないかと思います。

しかし、実際の話、私の周りだけでも年に5名は退職や転職をしていて、

入社の頃から大事にしてくれていた先輩が退職する姿を目の当たりにすると、

どこか寂しい気持ちになったりします。

そこで今日は、

・会計士受験生の方々

・会計士を目指そうとしているけど、離職率の高さが気になっている方々

を対象に、

なぜ近年監査法人の離職率が高くなっているのかを投稿していきたいと思います☺️

Tomo

Big4勤務の公認会計士です。 外資系会社の監査を専門としています。 主に監査法人での業務内容について投稿しています。 趣味は、テニス・ダンス・ギターです☺️

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退職が相次ぐ時期はいつ頃か?

そもそも監査法人には退職が多数相次ぐ職階、時期があります。

私が実際に監査法人で勤務していて、退職が多いのは、

・修了考査合格後の人

・マネージャー昇格後の人

・シニアマネージャー2、3年目の人

です。

それぞれなぜ退職が相次ぐのか、理由とともに見ていきたいと思います。

第1波 修了考査合格後

修了考査に合格して、公認会計士登録が済むと晴れて公認会計士になることができます。

長年の勉強やOJTの末、いざ専門家として社会に貢献し始める頃になり、

すぐに離職してしまう人が多いのは、以下の理由によると思います。

・受験生時代の期待とのギャップを経験して、嫌になっている

・独立志向が元々あって、転職する

 

受験生時代とのギャップの経験

スタッフ時代に、

受験生時代に描いていた公認会計士ライフと実際の姿とのギャップを感じてしまい、

公認会計士の肩書きを入手した後に、転職しようと動きが活発になることが、

修了考査合格後の離職の原因の一つだと思います。

では、どうしてスタッフ時代にギャップを感じてしまうのでしょうか。

予備校も商売で公認会計士受験プログラムを作成しているので、

できるだけ受験生を増やす戦略を立てています。

「年XX時間勉強すれば、必ず受かる!」

「誰でも諦めなければ受ける!」

といった一瞬、身勝手にも思えるキャッチフレーズを使っているのも、

ある意味受験生を増やして、受講料で売り上げを上げようと考えているからです。

私も受験生の時代、

講師
会計士受験に合格すれば、夢のような生活が待っているから頑張りましょう!

と言われ、モチベーションが上がっていたのを覚えています。

しかし、実際に入社後一年目に待っていたのは、

専門家としてのシビアな世界でした。


・シュレッダーにかける会社の書類を不在時に清掃員に持って行かれて、シニアからの集中砲火にあう

・銀行確認状の形式不備で再送になり、こっぴどく叱られる

・リファーラルの監査業務を主査に丸投げされる

・棚卸立会の集合時間に遅れ、クライアントがカンカンになる

などなど、考えても数え切れないくらいの失敗や修羅場を体験しました。

その上で優秀とみなされるためには、

監査法人で働いてみて、優秀だなと思った会計士の特徴4選

で投稿したような貢献に努めて行かなくてはいけない。

入社したての頃の私は、大学生上がりで甘えた人間であり、

予備校やリクルーターからの甘い言葉に惑わされ、

ついつい自分がすごいという勘違いを起こして、


・どうしてこんなに不当な扱いを受けているのか?

・職場環境が悪すぎやしないか?

・パワハラじゃない?

と思ってしまったのです。

まさに期待とのギャップを感じていたわけです笑

公認会計士受験生は当時の私と同じように、

大学生卒業後にそのまま監査法人に入社する人が多いです。

2年半の受験勉強と大学生上りもあいまって、

ついつい自分が不当な扱いを受けていると感じてしまうことが多いのだと思います。

だから、公認会計士の肩書を手にしたら、

蓄積していた割りに合わないという気持ちが強くなり、転職する志向も強くなるのだと思います。

とはいえ、実際にパワハラを受けている場合はこの限りではないので、

注意しなければならないわけですが。




 

独立志向が芽生える

【会計士❌年収】会計士になるとお金持ちになれるか?(監査法人編)

でも投稿したことがありますが、

会計士は安定した仕事ではありますが、お金持ちになれる仕事ではありません。

年収が高いかもしれませんが、家賃補助が全く出ないのは相当痛手。

Netで見ると、一般的な給与水準より少し高いくらいに落ち着くことも否めません。

責任が重い仕事をして、ストレスも溜まる仕事なのに、

お金はたんまりとはもらえない。

であればと独立を考える人が

独立して成功すれば、収入は青天井です。

監査法人に勤めている限りは雇われの身ですが、

独立すれば個人の力で稼いでいくことができます。

また、自分のペースで働くことができる。

独立開業にはたくさんの魅力があり、

公認会計士の資格を手にして、晴れてプロフェッショナルになった修了考査合格後に

退職する人が多いのだと思います。

受験生時代から自分の力で開業したいと考えていたプロアクティブな方も、

修了考査合格後に退職してしまう傾向にあります。




第2波 マネージャー昇格後

この頃になると、主査を経験して、監査業務は一巡して、

チームを管理したり、クライアントとの交渉を行ったりする立場になります。

この時期から、シニアよりも一層、

・多数の業務が交錯し、サービス残業が増える

・監査以外の分野でも貢献が求められ、責任が数段と重くなる

ため、退職が相次いでしまいます。

 

サービス残業が増える

マネージャーになると、


・監査チームのアサインや進捗の管理、調書レビュー

・報酬交渉

・監査報告

・クライアントとの多数のミーティング

・海外対応

・パートナーへの気遣い

・未了作業の巻き取り

のような作業を全て行わなければならなくなります。

しかも、残業代はつかないので、全てサービス残業で対応しなくてはならない。

私の周りでも、深夜までオンラインであったり、

土日もフル稼働しているマネージャーが結構いたりします。

もらえるお金は同じなのに、チームメンバーの誰よりも働かなくてはならない。

このような労働環境に耐えられず、退職を決意される方が多いのではないかと思います。

 

監査以外の分野でも活躍が求められる

マネージャーになると、監査業務以外でも、


・チームをまとめる力

・クライアントとの交渉力

が求められるようになってきます。

つまり、監査ができるのは当たり前で、それプラス何かしらの強みを求められるのです。

マネージャーにもなると、

自分の判断がクライアントとの契約の継続の有無にも影響するようになるとも言われます。

従来の何倍も責任が増した業務が割り当てられるようになるわけです。

責任が増したことにより、作業量も多くなり、

仕事内容に疑問を感じ始めた方々が退職を決意されるのではないかと思います。




第3波 シニアマネージャー2、3年目の頃

シニアマネージャー昇格して数年後、急に退職される方も多いです。

私も周りでも、お世話になっていた先輩方がシニアマネージャー2、3年目にして、

突然退職されてしまうのを何度も目にしたことがあります。

これは、やはりパートナーへの道が狭き門であるためだと思います。

この頃から面談などを通して、

自分がパートナーに昇格できるのかできないのかは薄々気付くようになると言われます。

パートナーになれる見込みが薄いと自分で判断した方々が、

より良い待遇の職場を目指して退職される傾向が強いのだと思います。




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